この言葉は通学先の会長(校長)先生の授業でよく出ていた。

最近は携帯電話やそのメール、パソコンでのチャットなど、実際に相手の顔や表情などが見えないが、

もう会っている感覚で相手に接して実際、相手に会うと、コミュニケーションで戸惑う人が増えているという。

いわれてみれば筆者もここ数年来コミュニケーションをとるのが苦手という顧客が多かった気がする。中には

「パート先でよくいじめられるんです」と作業先の若い主婦の方に相談されたときは「なぜ?」と思ったのだが、話してみると、聞き相手が「余韻に浸っているときに後ろからバケツの水をかけられ、罵声を浴びさせられる」気持ちになるといえば理解できるだろう。悪気があってやったわけではないと思われるが、「言葉」というのは使い方を間違えると大変なことになりかねないというのを、ヘルパー学校でつくづくいわれたものであるし、お隣の朝鮮のことわざ「言葉は馬より早い」があり、漢書の劉向伝(りゅうきょうでん)にある言葉で「綸言汗のごとし」といって、「一度体から出た汗が再び体内に戻らないように、君主が一度口から出した言葉は、これを取り消すことができない」という意味の言葉があるくらい、「言動にはくれぐれも注意」と古代からいわれているのだと感じている。介護制度利用者の多くが戦前・戦後はもちろんのこと 「大日本帝国憲法」から「日本国憲法」に変わるまで現代で生活している世代と、私ら昭和以降の世代と戦争を過ごした世代との考え方の違いで介護職を辞職する人が多いといわれるが、それについては次回のブログで述べることとする。