正直にいえば、配属先の先輩方や上司に面倒や迷惑をかけてしまい、申訳ない気持ちと、「1日でも30分でも早く仕事や技術を覚えて、一人前の施設職員の一員となりたい」気持ちが全てである。


まず、再就職先に勤務して目の当りにしたのが「私より一回りも若い先輩が頑張っていること」と、「福祉の仕事というのは利用者(被介護者)と職員の心と信頼が通い合わないといけない」ということである。


例えば、ベッドから車椅子、車椅子からベッド、車椅子からトイレの便器に腰掛けさせるという「移乗」という行為は

失敗したら転倒→ケガ又は骨折、頭を打ったら脳障害や死亡事故につながるので緊張ばかりしている。

朝、出勤してからは、夜勤スタッフから日勤スタッフへの申し入れ事項や引継ぎ事項の確認、利用者への朝食時のに出すお茶の支度や身体不自由の利用者さんの整髪や顔拭き、食事介助や食事後の口腔ケア(歯磨き)介助、トイレ介助、シーツ交換、利用者の入浴の着替え準備、洗濯物回収、新しい入所者とその家族への事前説明、レクエーション準備、利用者の食事量のコンピュータ入力など、介護老人施設や老人ホームの職員の業務は、事前に思っていたより多忙でもある。

これで夜勤もあるのだから、人の話を聞かない人や高齢者・障害者(児)の身体や精神を理解できない人には向いていないといつも思っている。

面接時に「本当にこの仕事にやる気があるのか」と強く質問された理由がここにあるのである。


次回はこれについて話す予定である。